Logicool G603 レビュー
7年使ったLogicool G300が断線により故障したのでG603を購入しました。ブログ等でのレビューが少なかったため、買う前に知りたかった情報などをまとめておきます。
Logicool ロジクール G603 LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングマウス Windows,Mac,Chrome,Android対応 Bluetoothにも対応 最大12,000DPI
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2017/09/21
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
ちなみに中指の先から手首までの長さは18.5cm程度です。
概観
G300との比較
G300と比較すると全長15mmほど、高さ数mmほど大きめです。(修理中のためG300はコードを取り外した状態です)
写真で見るとそれほどでもありませんが、左右にくぼみがないことと手のひらに当たる部分の盛り上がりが大きいこともあり、かなり大きく感じます。
持った感じの違いです。
重量もそれなりに違います。
- G300(ケーブル除く):約90g
- G603(単3電池1本含む):約112g
しかし、本体の大きさのせいか重いという印象は受けませんでした。
クリックはG300よりかなり軽めです。また、ホイール下のDPI変更スイッチはG300ではタクトスイッチ(コツコツという押し心地)でしたが、G603ではマイクロスイッチとなっています。
ホイールクリックはG300より少し固めです。感触はタクトスイッチとマイクロスイッチの中間のような感じです。ホイールの突き出し量はG300よりも少し大きめですが、違和感があるほどではありませんでした。また、回転の重さに大きな違いは感じられませんでした。
その他特徴
G603の電池カバーはこのように開きます。
カバー側の3箇所のネジと本体側の磁石(黄色丸)がくっつくようになっています。工作精度の問題か手前に行くほど僅かに蓋側が高くなり、カバーをした時に最大0.1mmほどの段差ができています。しかし見た目にも触ったときにも違和感は特にありません。
単3電池2本ではさすがに重く感じたため、1本で運用することにしました。
重量バランス
購入前に一番気になっていたのが重量バランスです。
G603は本体の手前側(=左右メインボタンの反対側)に重心が偏る,テールヘビーなマウスになってしまっているのだ。
(中略)
最近メインで使っているマウスがG703である筆者の立場からすると,この重量バランスの悪さは「ない」レベルである。
とまで書かれています。
私はかぶせ持ちなので、重量バランスの問題は余り感じませんでした。(むしろ後述の表面のすべりやすさが気になりました)
単3電池を1本入れた状態で重心はこのあたりです。
(元画像はLogicool公式サイトより)
親指を重心の位置に添えれば後部を引きずるような事はありません。また、少し前を持った場合はマウスの後部が手のひらに押し付けられるため、落としてしまうほどの重さは感じませんでした。
ただし、重心より前に親指を置いてつまみ持ちをするとかなりの重みを感じます。持ち上げた際にも後部をこすりそうになります。
電池を1本だけ入れたときの左右のバランスは気になりませんでした。右側に入れると少し違和感があったので、左側に入れたところ解消されました。マウス右側(薬指・小指側)はなだらかに丸みをおびており、力が入りづらい形状となっているためかもしれません。
表面処理
上面・側面ともにサラリとした手触りで、冬に乾いた手で持ち上げようとすると落としそうになります。電池を抜いた状態(約90g)でも同様だったため、このマウスの形状や表面処理が原因と思われます。
乾燥していない状態なら問題なくホールド可能でした。親指・薬指・小指が当たる位置にシボ加工やゴムのすべり止めなどがあればかなり改善されるはずです。
まとめ
- 単3電池1本なら重さは気にならない。(さらに軽さを求めるなら単4eneloop lite + スペーサーという選択肢もあります)2本は重い。
- かぶせ持ちなら重量バランスに関してはほぼ問題なし。他の持ち方では重心を意識する必要あり。
- 表面がサラサラなので手が乾いている人は滑るかもしれない。適度に湿った手なら問題なし。左右に滑り止めをつけるか、抉った形状ならさらに持ちやすかった。
LaRue Tactical ハンドガード組み込み
エアガン市場にてLaRue Taticalのハンドガードが安かったので購入。
次世代M4A1 SOCOMに組み込みましたので手順・注意点などをまとめておきます。
4inch、7inch〜13.2inchの長さがラインナップされています。それぞれを14.5inchバレルに装着した際のイメージはこちらから確認できます。
用意したもの
- ノーブランド LaRue Tatical レイルハンドガード(12inch)
- G&P Gas Tube For M4A1(GP167)
- ノーブランド NOBESKEタイプガスブロック
- G&P バレルロックキー(GP266)
- G&P パイプリングキー(GP817A)(バレル基部の分解に必要です)
- Laylax M4シリーズ シムリング(0.3mm・0.1mm)
概観
12inchで4200円と安かった(MADBULLのDD ris2だと12.25inchで18000円程度)ので品質が心配でしたが、値段の割に高品質です。
箱はひどく潰れていましたが、中身に傷はありませんでした。
LaRueのシルクプリント入り。細くシャープです。
下部には"Live Free or Die"の文字も入っています。レールの番号は若干太めですがスレなどはありません。
全体的にエッジが立っています。ところどころ表面処理のハゲや小キズが見られますが、サバゲで使えばつく程度の傷なので許容範囲内です。
実用上問題ありませんが、レール間の穴の位置が徐々にずれているのが気になります。
レールの山が一部削れています。
組み込み
本体の分解
まずはフロントを分解します。こちらの記事を参考にさせていただきました。
フロントサイトの固定ピンを抜く際に注意点が一つ。左から右に抜けると書いてあるページがヒットしますが、この個体(2013年購入)では右から左に抜けました。ロットによって違うのかもしれません。
ピンの頭に傷がつくほど叩いても抜けなければ逆側から叩いてみてください。
フレームの分離
組み込む際の配線の取り回しが面倒なので、前方配線のSOCOMはアッパーフレームとロアフレームを分離しないほうが後々の作業が容易です。逆に後方配線のSOPMODなどは分離したほうが作業しやすいと思います。
今回はこの状態で作業を行います。
配線の延長
こちらのブログを参考にさせていただきました。
俺アームズ:次世代M4のヒューズを平型ヒューズに交換してみる
バレルナットの締め込み
(写真撮り忘れ…)
回転防止プレートとロッキングカラー(ハンドガード根本の大きなネジのこと。下記参考動画ではそう呼ばれていました。)をセットしてからバレルロックキーでバレルナットを締め込みます。
このとき、ロッキングカラーを挟まないように注意が必要です。バレルナットを軽く締めたあとにロッキングカラーが軽く回転することを確認してください。
バレルナットが回転防止プレートに先に当たってしまい、バレルががたつくためシムリングを入れて調整します。とりあえず0.3mmのシムを2枚入れたところバレルベースがしっかりと固定されました。
今度は回転防止プレートがガタつくかもしれませんが、軸方向に多少の遊びがあっても問題ありません。軸方向にはレイル本体へのネジ止めで固定されます。
更にシムを入れて微調整することで、バレルナットの穴が真上になるように固定します。バレルナットの角度 = ハンドガード本体の角度ですので、ここでズレがあるとハンドガードが回転した状態で固定されてしまいます。一番上の穴が銃本体の中心を通るように注意してください。
ガスブロックと本体の取り付け
ガスブロックは性能には全く関係しませんが
、こだわる場合は取り付けたいパーツです。
今回はG&GのガスチューブとノーブランドのNOBESKEタイプガスブロックを使用します。ガスチューブの穴の位置が悪く固定ピンが入らなかったため、グラインダで少し削りました。
さらにガスブロック付属の固定用ピンがきつすぎて入りませんでした。純正のピンではゆるゆるなので、付属のピン先端をペンチで軽く潰して圧入しました。
予めフレーム側の出っ張りを切り落とし、直径4.5mm、深さ5~6mmの穴を空けておきます。まずは周囲を養生し、出っ張りをヤスリで削り落とします。
穴を開ける祭はフレームをしっかりと固定しましょう。設備がない場合は、写真のようにクランプを使って固定すると作業が簡単でした。
4.5mmの穴が空きました。穴あけの際は潤滑油を使うと仕上がりがきれいです。切子が落ちないようにペーパーウエスを受けにしています。
ところでこのハンドガード、ガスチューブを通すスペースがバレルが通る穴とつながっていません。つまり根元側にガスブロックを通すスペースがありません。
他のハンドガードだと
バレル固定→ガスブロック・ガスチューブ取り付け→ハンドガード取り付け
の順で作業を進められますが、これはガスブロック・ガスチューブを取り付けつつハンドガードを取り付ける必要が有るため、少し面倒です。
ガスブロックをハンドガードの穴に通し、ハンドガードとガスブロックをバレルに通しつつ、ガスチューブをフレームの穴に通します。(面倒くさい…)所定の位置に収まったらハンドガードを少し前にずらし、穴から六角レンチを差し込んで固定用のイモネジを回します。(写真撮り忘れ…)
本体をバレル根本まで通し、ハンドガード側の穴に回転防止ピンが入ったことを確認したら、ロッキングカラーをしっかりと締め込みます。この締め込みで軸方向にハンドガードが固定されます。(写真ではすでに回転防止プレートにネジが入っています)
最後に回転防止プレートにネジを通し、軽く締めて完成です。締めすぎるとプレートが曲がります。
完成です。CTRストックとMAGPULのバックアップサイト(どちらもレプリカですが)も取り付けてみました。配線が少し長すぎた…
この配線方法だと、メンテナンス時はミニコネクタ用ピンリムーバーを使ってコネクタハウジングを外す必要があります。
その他
回転防止ピンの遊び
バレルナット・プレート・ハンドガードを貫通して回転方向の位置決めをしているピンですが、軸方向には固定されていません。ですので、組み終わったあとに銃を前後に振るとカチャカチャと音がします。
ピンの頭にアルミテープなどを貼って長さを調節すれば音を抑制できそうです。
参考
実銃での組み込み方法はこちらで紹介されています。
実物ではガスチューブが通る部分が開放されているようです。(12:12〜)ガスブロック・ガスチューブをバレルに取り付けてからハンドガード本体を取り付けています。
マイコン搭載ハンダごて TS100
Banggoodから購入した温調ハンダごて、TS100 Soldering Ironについてのレビューです。
Banggoodでの定価は$68.88ですが、18%の割引と15%OFFクーポンを使用し、$48で購入しました。
パッケージ
本体はそこそこ高級感のある箱に収められています。
スライドさせて中箱を取り出すと、説明書が入った紙のケース、さらにその下に本体と小手先が入っています。ハンダごての包装としてはやや過剰ですが、これはこれで開封時の気分を高めてくれます。
付属品は以下のとおりです。
- 本体
- 円錐型コテ先(TS-B2)
- 説明書(英語・中国語)
- コテ先固定用・接地線固定用ネジの予備(2個)
- 6角レンチ
本体のディスプレイ部分とロゴ部分にはしっかりと保護シールが貼られています。中華製品にありがちな「新品なのに傷まみれ」ということはありませんでした。
概観
全長 167mm(コテ先含む)、幅13mm、高さ17mmと一般的なハンダごてと比べてかなり小型です。
グリップ先端に出っ張りがないのでかなりスリムな印象です。本製品の売りであるOLEDディスプレイが目立ちます。解像度は96x16です。
親指のあたりに操作ボタンが2つあります。マニュアルによると前側がAボタン、後ろ側がBボタンです。タクトスイッチのような感触でやや硬めのクリック感があります。
電源電圧は12~24Vです。グリップ後部にDCジャック(DC5525:外径5.5mm・内径2.5mm)が備えられています。日本で一般的に販売されているACアダプタのプラグは外径5.5mm・内径2.1mmであることが多く、変換プラグが必要です。
グリップ先端にはコテ先固定用の6角ネジがあります。付属の6角レンチで緩め、コテ先をしっかりと奥まで差し込み、ネジを締めると準備完了です。
操作方法
DCプラグを後部のジャックに挿すと自動的に電源が入ります。
電源投入後にメーカーのロゴが1秒弱表示された後、「Press」という文字とAボタンを押すように指示する画像が表示されます。この状態がスタンバイモードです。この画面でAボタンを押すと通常モードに入り、コテ先の加熱が始まります。
スタンバイモードでBボタンを押すと温度計モードに入ります。コテ先が加熱していなければ室温が表示されます。
Aボタンを押して加熱が始まると、現在の温度と温度上昇中を示すアイコンが表示されます。
秋月の12V60WのACアダプタを使用したところ、加熱時間は25℃→300℃で約30秒でした。
温度を変えたいときは、設定温度が表示されるまでA・Bどちらかのボタンを長押しします。温度を下げたいときはAボタンを、上げたいときはBボタンを押すことで一定値(デフォルトでは10℃、後述の設定ファイルで変更可能)ずつ変更できます。
通常モード中にA,Bボタンを同時に2秒程度長押しするとスタンバイモードに戻り、加熱が止まります。
使用感
温調機能は正常に動作しており、使用中も(画面の表示を信じるならば)それほど大きくは変動しません。他の温調ハンダごてと同じように使用できました。
不満点
握りにくさ
商品ページの写真通りディスプレイが上側になるように握ると、親指と人差し指の間に隙間ができてしまうため力が入れづらいです。
少しずらして持てば問題ありませんが、うっかりボタンを押してしまわないように注意が必要です。(裏返して持つと一番しっくりきました。)
少しずらして持ったときの図。ボタンに指が当たってしまいます。ボタンの距離と硬さのため、A,Bボタンの同時押しも少しやりにくい感じです。
コテ台選びの難しさ
グリップ先端に出っ張りがないため、一般的なコテ台を使うと引っかからずに奥まで入ってしまいます。
コテ先を上にして立てかけるタイプを使えばこの問題は発生しませんが、DCプラグが邪魔です。変換プラグを使っている場合は特に長くなり、安定性が悪くなります。DCジャックを痛める原因にもなります。
これまでの写真でも写っていますが、HAKKOのコテ台(FH300-81)を使うとちょうどいい感じでした。今のところグリップが融けるようなこともありません。コテ先が先端の放熱板に直接触れるようなこともありませんでした。
取り回しの悪さ
グリップ根本に変換プラグとDCプラグを挿さないといけないため、取り回しがあまり良くありません。硬いケーブルを使っていると顕著です。本体が軽いため後ろに引っ張られる感じもします。
長めの変換ケーブルを自作するか、ケーブルホルダーなどがあれば快適に使えるでしょう。
設定等
自動スリープ機能や、持ち上げたときにスリープを自動解除する機能も搭載されています。内蔵ストレージの中の設定ファイルを書き換えることでスリープまでの時間やデフォルトの温度などを変更できます。
(公式FW ver.2.17からはスタンバイモードからBボタンを押すと各種設定を行うことができるようになり、細かい設定以外はファイルを書き換える必要がなくなりました)
ストレージに画像を保存し、ロゴを変える事もできます。
Banggoodのロゴを作ってみました。
総評
ハンダごてとしては値段が高めで、電源を含めると7000円もします。ですが、ハンダごてのくせにマイコン搭載、しかもディスプレイ付きです。
(無駄に)充実した機能や多機能ディスプレイに魅力を感じるなら買いです。
その他
公式サイトにファームウェアが公開されています。(2017年5月にアップデートがあったようです)
有志によるカスタムファームウェアもgithubで公開されています。
PIC18F25K80のRE3について
PIC18F25K80のRE3について少しはまってしまったのでメモとして残しておきます。
/MCLRと兼用になっている25K80のRE3ですが、データシートの記述にもかかわらず、どのような設定をしても入力としては使えません。
(もちろん出力としても使えません)
続きを読むXC8 v1.35
XC8の仕様について調べていたところ、v1.35がリリースされていることに気がつきました。
日本語ページhttps://www.microchip.com/pagehandler/ja-jp/devtools/mplabxc/
ではまだ公開されていませんが、
英語ページhttps://www.microchip.com/pagehandler/en-us/devtools/mplabxc/
からダウンロードできます。
新しい浮動小数点演算ライブラリや、PIC18周辺ライブラリについて変更があったようです。
早速同じソースをコンパイルしてコードサイズを比較してみました。
v1.33
Microchip MPLAB XC8 C Compiler (Free Mode) V1.33
Part Support Version: 1.33 (A)
Copyright (C) 2014 Microchip Technology Inc.
License type: Node Configuration:: warning: (1273) Omniscient Code Generation not available in Free mode
Memory Summary:
Program space used 7C93h ( 31891) of 8000h bytes ( 97.3%)
Data space used 58Fh ( 1423) of E41h bytes ( 39.0%)
Configuration bits used 7h ( 7) of 7h words (100.0%)
EEPROM space used 0h ( 0) of 400h bytes ( 0.0%)
ID Location space used 8h ( 8) of 8h bytes (100.0%)
Data stack space used 0h ( 0) of 441h bytes ( 0.0%)
v1.35
Microchip MPLAB XC8 C Compiler (Free Mode) V1.35
Build date: Jul 7 2015
Part Support Version: 1.35
Copyright (C) 2015 Microchip Technology Inc.
License type: Node Configuration:: warning: (1459) peripheral library support is missing for the 18F25K80
:: warning: (1273) Omniscient Code Generation not available in Free modeMemory Summary:
Program space used 759Bh ( 30107) of 8000h bytes ( 91.9%)
Data space used 595h ( 1429) of E41h bytes ( 39.2%)
Configuration bits used 7h ( 7) of 7h words (100.0%)
EEPROM space used 0h ( 0) of 400h bytes ( 0.0%)
ID Location space used 8h ( 8) of 8h bytes (100.0%)
Data stack space used 0h ( 0) of 878h bytes ( 0.0%)
プログラムサイズがかなり削減できています。
DC-DC Boost Converter Step Up Module
マイコン・LED駆動用のDCDCコンバータが欲しかったので、eBayにて84円で購入しました。
販売ページより引用
Specification:
Input voltage: 1V~5V
Output voltage: 5V
Output Current: 500mA
PCB size: 17.55mm*25.22mm*5.85 mm
En bloc Size: 17.55*32.53*8.3mm
Net weight:4g
weight:14g
入力に単3電池2本を使えば出力電流は500~600mA、1本の場合200mAだそうです。
本当にこのスペックが出れば、わざわざ秋月で
を買う必要が無くなるのですが...
それでは検証していきます。
続きを読む