LaRue Tactical ハンドガード組み込み
エアガン市場にてLaRue Taticalのハンドガードが安かったので購入。
次世代M4A1 SOCOMに組み込みましたので手順・注意点などをまとめておきます。
4inch、7inch〜13.2inchの長さがラインナップされています。それぞれを14.5inchバレルに装着した際のイメージはこちらから確認できます。
用意したもの
- ノーブランド LaRue Tatical レイルハンドガード(12inch)
- G&P Gas Tube For M4A1(GP167)
- ノーブランド NOBESKEタイプガスブロック
- G&P バレルロックキー(GP266)
- G&P パイプリングキー(GP817A)(バレル基部の分解に必要です)
- Laylax M4シリーズ シムリング(0.3mm・0.1mm)
概観
12inchで4200円と安かった(MADBULLのDD ris2だと12.25inchで18000円程度)ので品質が心配でしたが、値段の割に高品質です。
箱はひどく潰れていましたが、中身に傷はありませんでした。
LaRueのシルクプリント入り。細くシャープです。
下部には"Live Free or Die"の文字も入っています。レールの番号は若干太めですがスレなどはありません。
全体的にエッジが立っています。ところどころ表面処理のハゲや小キズが見られますが、サバゲで使えばつく程度の傷なので許容範囲内です。
実用上問題ありませんが、レール間の穴の位置が徐々にずれているのが気になります。
レールの山が一部削れています。
組み込み
本体の分解
まずはフロントを分解します。こちらの記事を参考にさせていただきました。
フロントサイトの固定ピンを抜く際に注意点が一つ。左から右に抜けると書いてあるページがヒットしますが、この個体(2013年購入)では右から左に抜けました。ロットによって違うのかもしれません。
ピンの頭に傷がつくほど叩いても抜けなければ逆側から叩いてみてください。
フレームの分離
組み込む際の配線の取り回しが面倒なので、前方配線のSOCOMはアッパーフレームとロアフレームを分離しないほうが後々の作業が容易です。逆に後方配線のSOPMODなどは分離したほうが作業しやすいと思います。
今回はこの状態で作業を行います。
配線の延長
こちらのブログを参考にさせていただきました。
俺アームズ:次世代M4のヒューズを平型ヒューズに交換してみる
バレルナットの締め込み
(写真撮り忘れ…)
回転防止プレートとロッキングカラー(ハンドガード根本の大きなネジのこと。下記参考動画ではそう呼ばれていました。)をセットしてからバレルロックキーでバレルナットを締め込みます。
このとき、ロッキングカラーを挟まないように注意が必要です。バレルナットを軽く締めたあとにロッキングカラーが軽く回転することを確認してください。
バレルナットが回転防止プレートに先に当たってしまい、バレルががたつくためシムリングを入れて調整します。とりあえず0.3mmのシムを2枚入れたところバレルベースがしっかりと固定されました。
今度は回転防止プレートがガタつくかもしれませんが、軸方向に多少の遊びがあっても問題ありません。軸方向にはレイル本体へのネジ止めで固定されます。
更にシムを入れて微調整することで、バレルナットの穴が真上になるように固定します。バレルナットの角度 = ハンドガード本体の角度ですので、ここでズレがあるとハンドガードが回転した状態で固定されてしまいます。一番上の穴が銃本体の中心を通るように注意してください。
ガスブロックと本体の取り付け
ガスブロックは性能には全く関係しませんが
、こだわる場合は取り付けたいパーツです。
今回はG&GのガスチューブとノーブランドのNOBESKEタイプガスブロックを使用します。ガスチューブの穴の位置が悪く固定ピンが入らなかったため、グラインダで少し削りました。
さらにガスブロック付属の固定用ピンがきつすぎて入りませんでした。純正のピンではゆるゆるなので、付属のピン先端をペンチで軽く潰して圧入しました。
予めフレーム側の出っ張りを切り落とし、直径4.5mm、深さ5~6mmの穴を空けておきます。まずは周囲を養生し、出っ張りをヤスリで削り落とします。
穴を開ける祭はフレームをしっかりと固定しましょう。設備がない場合は、写真のようにクランプを使って固定すると作業が簡単でした。
4.5mmの穴が空きました。穴あけの際は潤滑油を使うと仕上がりがきれいです。切子が落ちないようにペーパーウエスを受けにしています。
ところでこのハンドガード、ガスチューブを通すスペースがバレルが通る穴とつながっていません。つまり根元側にガスブロックを通すスペースがありません。
他のハンドガードだと
バレル固定→ガスブロック・ガスチューブ取り付け→ハンドガード取り付け
の順で作業を進められますが、これはガスブロック・ガスチューブを取り付けつつハンドガードを取り付ける必要が有るため、少し面倒です。
ガスブロックをハンドガードの穴に通し、ハンドガードとガスブロックをバレルに通しつつ、ガスチューブをフレームの穴に通します。(面倒くさい…)所定の位置に収まったらハンドガードを少し前にずらし、穴から六角レンチを差し込んで固定用のイモネジを回します。(写真撮り忘れ…)
本体をバレル根本まで通し、ハンドガード側の穴に回転防止ピンが入ったことを確認したら、ロッキングカラーをしっかりと締め込みます。この締め込みで軸方向にハンドガードが固定されます。(写真ではすでに回転防止プレートにネジが入っています)
最後に回転防止プレートにネジを通し、軽く締めて完成です。締めすぎるとプレートが曲がります。
完成です。CTRストックとMAGPULのバックアップサイト(どちらもレプリカですが)も取り付けてみました。配線が少し長すぎた…
この配線方法だと、メンテナンス時はミニコネクタ用ピンリムーバーを使ってコネクタハウジングを外す必要があります。
その他
回転防止ピンの遊び
バレルナット・プレート・ハンドガードを貫通して回転方向の位置決めをしているピンですが、軸方向には固定されていません。ですので、組み終わったあとに銃を前後に振るとカチャカチャと音がします。
ピンの頭にアルミテープなどを貼って長さを調節すれば音を抑制できそうです。
参考
実銃での組み込み方法はこちらで紹介されています。
実物ではガスチューブが通る部分が開放されているようです。(12:12〜)ガスブロック・ガスチューブをバレルに取り付けてからハンドガード本体を取り付けています。