PICKIT3?
eBayで5日間限定2800円で売っていたため、衝動買いしてしまいました。
届いたのがこれ
本体はバルク品のような袋に入っています。
付属品として、書き込み用に使える端子とコードも同梱されていました。
さらに付属ソフトは中国語が書いてあるDVDに入っているようです。
この時点で十分怪しいのですが、本体にmicrochipのロゴが入っていたこともあり、まだ「安く手に入った!」と喜んでいました。
翌日、秋月で買った物と比べさせてもらって気づきました。
まず色が違う、ロゴも微妙に違う
(左が本物)
端子の形が違う。本当にminiBか?
裏にシールが貼ってない、部品が一つも無い
本物は基板に「microchip」の文字があるが、偽物には「kit3/3.5」との表記がある。
ただし乗っているチップはPIC24Hで、本物と同じでした。
(写真は本物)
本物と勘違いして買っただけに非常に悔しいです。
買ってしまったものはしかたがないので、使えるか検証してみます。
リビジョン読み出し
PIC12F683に接続し、MPLAB IPEを使ってリビジョンを読み出してみます。
特に問題なく、正常に読みだすことが出来ました。
ただし電源電圧を5Vにしていると、失敗することがたまにあります。
その場合は電圧を4.875Vに一段階落としてやると安定して動作します。
ICSP
実験中の回路にPIC(18F25K80)を接続したまま書き込んでみました。
負荷はLCDとLEDが3つ(それぞれ10mA弱)です。
5Vでは成功せず、4.85Vに設定を下げると成功しました。
PGD/PGCピンにグラフィックLCDのCS1/CS2がつながっている場合、PICkit2では高確率で書き込みに失敗していましたが、このPICKIT3もどきを使うと全く失敗しません。
純正品で試していないのでわかりませんが、これだけは買ってよかったと思える点です。
供給可能電流
12F683を書き込む際に220Ωの抵抗を電源と並列に接続してみたところ、電源電圧が5Vではエラーとなりました。
まだ検証していないのでわかりませんが、供給可能電流は純正より少し小さそうです。(純正で30mA程度?)
まとめ
今のところ、供給電流が少し小さい以外は純正品と同等のようです。
デバッグモードなどが使えない可能性もあるため、使用した場合はレビューしたいと思います。
本体に®マークや本物そっくりのロゴが入っているところは色々とアウトな感じもします。このロゴが入っているだけで偽物のくせに10ドルほど高いです。
安く済ませたいなどの理由で積極的にクローン品を買う場合、microchipのロゴが入っていなければ15ドル程度で買えますので、そちらをお勧めします。